快晴の朝、田畑と町の上を飛ぶ気球
遊び方

ボタンは 2 つ。空はひとつ。
行き先は、日本ぜんぶ。

覚えるのは 1 分で足ります。そのあと、どこまで行けるのかを確かめるのに何か月もかかります。出会う順に、このゲームの全部を並べました。

はじめての飛行

4 つ読めば、もう空の上です。

  1. 名前を受け取って、旅に出る

    気球と、その名前が 1 つ渡されます。「白い綿雲号」のような名前です。気に入ればそのまま、気に入らなければ振り直し。登録はこれで終わりで、メールアドレスもパスワードも入力欄もありません。出発は長野の佐久 — 日本でいちばん海から遠い高原です。

  2. ボタンを押さえる

    画面の右下に丸いボタンが 2 つ。バーナーを押さえれば上がり、排気弁を押さえれば下がります。指を離せば、流れ着いた高さでそのまま落ち着きます。

  3. 自分に合う風を探す

    高度が違えば、風の行き先も違います。風のシートを開いて、行きたい方へ吹いている層を見つけ、焚くか抜くかでそこまで移ります。

  4. スマートフォンをしまう

    ここからが本番です。気球はあなたが居なくても飛び続けます。昼過ぎに、あるいは明日の朝に開いて、どこまで行ったかを見てください。

操作

熱を入れるか、熱を抜くか。

舵はこれで全部です。そして、これは実物の気球パイロットが持っている舵とまったく同じです。どちらのボタンも同じ性質で、押さえている間だけ効き、離せば効きません。

バーナー — 押さえて上がる

指を置いている間だけ球皮に熱が入り、気球が上がり始めます。トグルでもなければ、数字を打ち込む欄でもありません。押さえて、地面が遠ざかるのを見て、良さそうな所で離す。それだけです。

排気弁 — 押さえて下がる

球皮の頂部の弁が開いて熱が抜け、降りていきます。短く引けば層を 1 つ抜け、地面の近くで引き続ければ、それが着陸です。

離せば、流れ着いた高さがそのまま維持する高さになります。高度を打ち込む欄も、解除するオートパイロットもありません。誰も触っていない気球が高さを保つのは、ただの気球の性質です。
積雲の切れ間を上がっていく気球。はるか下に農地が見える

高度を選ぶことが、行き先を選ぶことです。

高度 300 m の風と 2,000 m の風が同じ方角へ吹いていることは、まずありません。この差が、あなたのハンドルです。行きたい方へ流れている層まで上がり、そこに乗り、向きが変わったら抜ける。

しかも、この予報は当たります。風は場所と時刻から作られていて、あなたの端末とサーバーがまったく同じ式を持っています。確率の付いた予想ではありません。シートに出ているとおりに、空が動きます。

どの高度も同じ方角、という日もあります。そういう日は、もらった風をそのまま受け取って、スマートフォンを置いて、連れて行かれた先を見に行きましょう。
風のシート — 横が時間、縦が高度
高度 +4h+8h+12h+16h+20h+24h
3,000 m
2,500 m
2,000 m
1,500 m
1,200 m
800 m
500 m
300 m

矢印 = その風が向かう方角色 = 速さ明るい行 = いま乗っている高度これは説明用の図です

どこへ着くのか

行き先が 3 つと、そこへ移る手が 1 つずつ。

表の下では、ゲームが 1 日ぶん先に飛んでみて結果を教えてくれます。まず「このまま何もしなければどうなるか」——「東へ 56km、富士宮市」。続けて、今日の空で本当に届く、行き先の違う 3 枚。それぞれに「焚いて 600m 上がる」という手が添えてあります。札は読むもので、押すものではありません。連れて行ってくれる人は居ないので、そこは自分で飛びます。

日の出の川沿いの田園の上を低く漂う熱気球
燃料

残量は % ではなく、時間で出ます。

バーナーを焚いた秒数ぶんだけ燃料が減り、タンクは知りたいことをそのまま答えます。あと何時間、放っておけるのか。低く飛べば満タンで 1 週間近く保ちます。速い層のある高い所を飛べば、そのぶん早く減ります。だから高度の選択に損得が生まれます。

アプリを開くたびに少し補給されます。1 日 1 回開いていればずっと飛んでいられますし、1 週間空けても、気球は自分で静かに降りて係留し、田畑に囲まれて待っています。補給すれば、また飛び立てます。

着陸は失敗ではなく、旅の一部です。地上と出会う手段であり、次の飛行が始まる場所です。
夜、まばらな町明かりの上を飛ぶ気球
留守のあいだ

開くと、夜のぶんが再生されます。

飛行はサーバー側で走っているので、アプリが開いていようと閉じていようと、旅は続いています。このゲームでいちばん良い画面は、何も押さずに出てくる画面です。

おかえりなさいの 1 枚が教えてくれるのは、留守の長さ、流された距離と方角、そしていま真上にある町の名前。タンクは補給済み。追いかけていたゴールには決着がついていて、新しいバッジが待っています。暗がりで手を振ってくれた人からの挨拶も届いています。

通知は控えめで、届くのは良い知らせだけです。捕まえる価値のある風、もうすぐ通る絶景、誰かの挨拶。
目指すもの

狙いたい日のための、ゴール。

1 か月ただ漂っていても、何かを達成しろとは言われません。それでも「今日は方角を決めたい」という日のために、2 つ用意してあります。どちらも急かしません。

01 — ミッション

何日以内に、あの辺りへ。

一度に 3 枚。山、海辺、都市。それぞれに距離と方角と日数が書いてあります。札は今そこにある風の中から選ばれているので、3 つとも本当に届きます。10 km まで近づけば達成です。

02 — バッジ

狙わなくても貯まるほう。

通った都道府県、視界に入れた名山、湖、岬、地図の端、季節、飛んだ距離。眠っている間に増えていきます。取っていないものも名前が見えているので、見つけに行くこともできます。

03 — 写真

残しておく価値のある 2〜3 枚。

飛行はいちばん良かった瞬間を自分で撮っていて、開いたときに渡してくれます。お土産はスコアではなく、流されて通り過ぎた場所のアルバムです。

狙う価値のある場所を見る →

朝、田畑と町の広がる川沿いの平野の上に散らばった気球
同乗者

空に居るのは、あなただけではありません。

他の人の気球は本当にそこに居て、あなたと同じ風に乗っています。誰かと同じ層に乗れば、示し合わせたわけでもないのに午後いっぱい一緒に旅していた、ということが起こります。季節が変われば、みんなが同じ場所に集まります。春は桜前線を追って北へ、夏は花火の上へ、秋はバルーンフェスタの河川敷へ。

できるのは、手を振る・定型の挨拶を送る・贈り物を渡す・暗くなってからバーナーを吹かす。文字を打ち込む欄はこのゲームのどこにもありません。だからこの空は、静かなままでいられます。

日の出とともに谷から一斉に上がっていく数十機の熱気球
夜明け
朝、田畑と町の広がる川沿いの平野の上に散らばった気球
平野いっぱいに
夕方の光の中、はっきり高度の違う二層に分かれて町の上を流れる気球
二層に分かれて
薄暮の町の上、最初の星の下でバーナーの炎に照らされる気球
暮れてからの炎
知っておくと良いこと

残りぜんぶ、1 ページに。

はじめ方 名前を選んで飛ぶだけです。アカウントもメールアドレスもパスワードもありません。気球は初回起動時に作られるコードで識別されるので、機種変更のときは短い引き継ぎコードで移します。
出発地 長野県佐久。日本でいちばん海から遠い高原地帯です。
高度です。焚いて上がり、抜いて下がり、行きたい方へ吹いている層に乗ります。
速さ 巡航は 20〜40 km/h。ゲームの中の 1 時間は、あなたの 1 時間です。東京から大阪までは実時間で 1〜2 日かかります。
時刻と季節 窓の外と同じ時計とカレンダーです。11 月の朝 6 時に飛べば、11 月の夜明けが見えます。
天気 雲も雨も霞も星も、場所と時刻から作られます。耐えるものではなく、見るためのものです。雨の中の気球は、雨の中の気球です。
外洋に出ると、風は最寄りの岸の方へ寄っていきます。ただしあくまで風であって、舵ではありません。着水した場合は岸まで回収され、そこからまた飛び立てます。
オフライン そのまま飛べます。地形はキャッシュされていて、風は端末の中でも計算できます。電波が戻ったときにサーバーと追いつきます。
交流 手を振る、定型の挨拶、贈り物、バーナーの点滅。自由入力はゲームのどこにも置きません。設計としてそう決めています。
課金 外観だけです。球皮の柄と形、バスケットの意匠、灯火、旗。風・燃料・距離・時間短縮は売りませんし、今後も売りません。

Balloon Journey Japan は現在も作り続けているので、ここに書いたことは配信までにもっと良くなります。今お答えできることはサポートに、実物の気球がなぜこう飛ぶのかは豆知識にまとめてあります。